動画配信サービスの利用率・普及率・利用者数を解説!シェア1位は?

最近、AmazonプライムビデオやNetflixなど月額料金を支払うことで動画コンテンツが見放題になるサービス「定額動画配信サービス」を利用する人が増えています。

実際にこれらのサービスに登録している人も多いのではないでしょうか。

本記事では、実際に大学生501名に行った、定額動画配信サービスの利用率や普及率、人気のサービスなどについてのアンケートデータをもとに、解説していきます。

 

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定額の動画配信サービスとは?

まずは「定額動画配信サービス」について、簡単におさらいしておきましょう。

定額動画配信サービスは、「サブスクリプション型」のサービスです。サブスクリプションとは、月額で一定の金額を支払うことで、契約した期間中に商品やサービスを利用できるサービスのことです。

従来、動画コンテンツは「売り切り型」のビジネスモデルが一般的でした。例えばDVDを購入したりレンタルしたり、料金を支払って映画を観るなどです。

デジタル機器の進歩や普及が進んだことで、個人がインターネット上で動画コンテンツをダウンロードしたりレンタルできるようになりました。このことにより普及したサービスが「ペイ・パー・ビュー型」のサービスです。料金を支払うことで数時間〜数日そのコンテンツが視聴可能になります。

そして、ここ数年で流行りだしたサービスが「サブスクリプション型」のサービスです。現在では、動画コンテンツに限らず、音楽や電子書籍・雑誌等のデジタルコンテンツ、さらには洋服やインテリア、自動車、飲食など様々なサービスや商品がサブスクリプション型のビジネスモデルで提供されています。

若年層の動画配信サービスの認知率

Q1.定額動画配信サービスについて知っているサービスをすべて選んでください

「定額動画配信サービスについて知っているサービスをすべて選んでください(N=501)」という質問を行いました。現在、様々な定額動画配信サービスがリリースされていますが、認知度に大きな差はなく、どのサービスもある程度若年層への認知が進んでいるようです。

「Amazonプライムビデオ」が95%、「Netflix」が91%とやや抜きに出ているものの、「Hulu」「U-NEXT」「Disney+」などのサービスも70%以上の大学生が知っていると回答しています。

若年層の動画配信サービスの利用率(普及率)

Q2.定額動画配信サービスについて、知っているサービスをすべて選んでください。

「定額動画配信サービスの利用状況について教えてください(N=501)」という質問をしたところ、実際に動画配信サービスに登録をしている大学生の数は多く、今回のアンケート調査では全体の81%が登録をしている、もしくは登録をしたことがあると回答しています。

動画配信サービスは、若年層からの指示も非常に高いと言えます。

また、29%の学生は2つ以上のサービスに登録をしています。サービスごとに見れる作品が異なるため、おそらく自分が見たい作品をなるべく多くカバーできるように複数のサービスを併用しているのでしょう。

若年層から人気が高い動画配信サービスシェア率

Q3.登録したことがあるサービスを教えてください

登録したことあると回答した方に「登録したことがあるサービスを教えてください(N=404)」と質問したところ、大学生に利用されている動画配信サービスは「Amazonプライムビデオ」と「Netflix」の2つであることがわかりました。認知度の時点では大きな差はなかったものの、利用率となると倍近い差が出ています。

「Amazonプライムビデオ」の人気が高い理由は、「値段・作品数・別サービスとの連動」の大きく3つです。数百円からという、学生でも利用しやすい料金で業界最大数の作品数が見放題になるという点が大きな魅力です。

また、プライム会員になるとAmazonが提供する様々なサービス・優遇を利用することができます。例えばAmazonミュージックやAmazonショッピングなどです。動画を目的として会員となる人以外にも多くの会員がいることから利用者が圧倒的に多い結果となっています。

「Netflix」が人気の理由は「値段・作品数・オリジナル作品」の3つがあります。とくにオリジナル作品のクオリティが高いことは人気の大きな要因となっており、話題のオリジナル作品を観ることが登録の目的となっている方も多数います。

全年齢層との比較

ICT総研

画像引用:IT media Mobile

ちなみに、「Amazonプライムビデオ」と「Netflix」の人気が高いことは、今回当サイト編集部が調査対象とした「若年層」特有のものではなく、どの世代にも当てはまるようです。

上記のグラフはICT総研が4407人(多様な年齢)を対象に行ったアンケート結果で、大学生のみを対象としたデータとほとんど同じ傾向の結果となっています。

動画配信サービスの利用率・市場規模は上昇傾向

現時点で、動画配信サービスは若年層に対して広く知れ渡っていること、また人気が高く全体の8割以上が利用経験があることがわかりました。

サービスが普及していく勢いは、今度も衰えずさらに増していくものと予想できます。

消費者庁の調査によると、動画配信サービスの利用率は年々上昇傾向にあるようです。さらに、市場規模の分析も2023年まで右肩上がりの上昇が見込まれていると発表されています。

サブスクリプション・サービスの動向整理2 サブスクリプション・サービスの動向整理

画像引用:三菱UFJリサーチ&コンサルティング

可処分時間の市場

現在、サブスクリプションサービスやスマートファンアプリの普及により、昨今のデジタルサービスは可処分時間(自由に使用できる時間)の奪い合いになっている傾向があります。

市場規模や今後の伸びを考えるのであれば「お金の問題」だけでなく、「時間の問題」も考えなければいけません。

結論から言うと、動画配信サービスに割かられる時間は今度も増えていくでしょう。なぜなら、若年層が1日で動画視聴に費やす時間は非常に大きく、「動画コンテンツを観ること」の優先度が高いように感じられるためです。

​Q8.平日・休日1日にどれくらいの時間、動画を見ますか?

「平日・休日1日にどれくらいの時間、動画を見ますか?(N=501)」と質問した結果、平日は「1〜2時間」、休日は「3時間以上」動画を観ると回答している方の割合が高かったです。テレビを見る時間が動画に変わっている可能性もありそうです。

動画配信サービスが好まれる理由

ここまで、今現在そしてこれからも動画配信サービスが人気であることを解説していきました。なぜ、これほどまでに動画配信サービスは人々からの人気を集めているのでしょうか。その理由を考えていきます。

一定の金額で多数の作品が見放題となる

まずは「一定の金額で多数の作品が見放題となる」というお得感が人気の理由の1つでしょう。

従来「ものの豊かさ」を重視する傾向があり、「モノ」を買い揃えることが好まれてきました。しかし最近では「心の豊かさ」が重視され、作品のDVDを買い揃えて保持することよりも、作品を観るという目的を達成することが大切だと思われています。

とくに、若年層(ミレニアル世代)などの世代は現実主義の傾向が強いため、作品が視聴できるという結果が変わらないのであれば、よりお得に視聴ができるサブスクリプション型のサービスを好むのでしょう。また膨大な作品が閲覧可能なので、その中から自分好みの作品を見つけることができます。

場所を問わずデバイス1台で好きな動画が見られる

次に、「場所を問わずスマホなどの手持ちのデバイス1台で好きな動画が見られる」という点が動画配信サービスが現代人に好まれる2つめの理由です。

従来、動画コンテンツを観るとなると、映画館行ったり、テレビで観る必要がありました。この場合「場所」も「時間」も限られてしまいます。

しかし、動画配信サービスはデバイス1台で好きな動画が見られる「自由」があります。テレビのある居間に移動しなくても、自分のベッドの上や移動中の電車の中でも視聴が可能です。また、上映時間やテレビのプログラムに関係なく好きなタイミングで視聴できます。

Q9.動画はどの時間帯に見ることが多いですか?

「動画はどの時間帯に見ることが多いですか?(N=501)」という質問の回答にもあるように、大学生は「自宅での自由時間」以外にも、ベッドルーム、食卓、移動中などの意見が分散的に集まりました。

無料でお試しできる期間がある

動画配信サービスが人気の理由の1つに、「キャンペーンが実施されていること」があるでしょう。

多くの動画配信サービスでは「無料のトライアル期間」が用意されています。数万タイトルの中から自分の興味のある作品がタダで見放題となると魅力を感じない人はあまりいないでしょう。

こうした「サービスを利用するきっかけ」が用意されていることが、動画配信サービスが流行する1つの要因となっていると考えられます。

オリジナル作品も充実している

動画配信サービスの中には、自社オリジナルの映像作品を提供するサービスがあります。

このオリジナル作品のクオリティが高いことも、動画配信サービスが人気の理由の1つです。

上述で解説しましたが、オリジナル作品についてはNetflixが圧倒的に強く、最近では「愛の不時着」「ストレンジャー・シングス」「ペーパーハウス」などが話題となりました。

Q6.オリジナル作品の質が高いと思うのはどの配信サービスですか?

実際に利用したことある方にした「オリジナル作品が面白い動画配信サービスはなんですか?(N=404)」という質問に対して、65%の方がNetflixであると回答しています。

最新作も観ることができる

一部の動画配信サービスでは、テレビ放送よりも早く動画コンテンツを配信をするサービスがあります。

例えば、dアニメストアでは「オーバーロード」、ABEMAでは「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」などの人気アニメ作品を地上波よりも早く配信しました。前シーズンを見ている方など、作品のファンからすると少しでも早くアニメを視聴できることがサービス利用の目的となる場合もあるでしょう。

独占放送を見ることができる

一部の動画配信サービスでは、スポーツなどテレビでは放送しない試合などを独占配信することがあります。

例えば、Amazonプライムビデオでは「井上尚弥選手VSドネア選手」のボクシングの試合、ABEMAでは「那須川天心選手VS武尊選手」の試合が放映されたことで話題となりました。

こうした、動画配信サービスでしか見れないコンテンツを視聴できる点も動画配信サービスが人気の理由でしょう。

若年層が動画配信サービスを選ぶ基準

若年層が動画配信サービスを選ぶ基準は「作品数の多さ」と「月額料金の安さ」の2つです。

もちろん、上記で紹介した「先行配信・独占」や「トライアル期間」、「オリジナル作品」なども判断要素にはありますが、実際のアンケート調査では「料金」や「作品数」という回答が多くの票を集めました。

若年層に人気の動画コンテンツ・ジャンル

Q5.(男女別)よく視聴する動画のジャンルは?

「よく視聴する動画のジャンルは?(N=404)」と質問したところ、定額の動画配信サービス内で若年層に人気の動画ジャンルは、「日本の映画」と「アニメ」の2つです。次いで「海外の映画」が人気のジャンルです。

男女でも若干の差があり、女性の場合は「映画」や「ドラマ」が好きと回答した方が男性よりも高い割合となり、男性の場合「アニメ」や「スポーツ」が好きと回答した方が女性よりも高い割合となりました。

無料配信を含む全動画コンテンツで人気のジャンル

定額の動画配信サービスに限らず、無料動画サイトを含む全コンテンツの中で「ハマっている動画を教えて下さい(自由回答)」という質問をすると、前述した動画配信サービス内での人気ジャンルである「映画」や「ドラマ」「アニメ」と同等以上に、YouTubeに関連した「動画タイトル・チャンネル名」を回答する方がいました。また、501人の回答者の中から256個もの異なる動画の名前があがりました。人によってハマっているものが異なることも、大きな特徴です。

YouTube系としてはYouTuber系のチャンネル、音楽チャンネル、ゲーム実況チャンネル、芸能人(芸人)のチャンネルなどに、多くの回答が集まりました。以下はその中の一部のYouTuber系の集計結果を紹介します。

Q11.ハマっている動画(youtube編)

「今一番ハマっている動画を教えてください。 無料視聴コンテンツも含む(N=501)」という質問を投げかけ、自由記載で回答を集めました。大学生を対象とした今回の調査では、愛知県岡崎市出身のグループ「東海オンエア」に多くの回答が集まりましたが、その他はハマっている動画がバラバラになっています。これは、Youtuber系に限らず、料理やスポーツ、ゲーム実況に特化したYouTubeや芸人や芸能人などのチャンネルを回答した人も、十人十色の回答となりました。

Q11.ハマっている動画(アニメ編)

一方、有料の動画配信サービスで視聴できるようなアニメの回答は上記のようになりました。新作として話題のスパイファミリーや、物語が大きく進展したことで話題のワンピースなどの回答が集まりました。こちらも一部の話題作にハマっている人がいますが、個性的な作品や認知度が高くない作品、ひと昔前のアニメなどにハマっている人が多数いるのが特徴です。映画やドラマに関しても同様の傾向があり人によって回答内容が異なっています。

若者のテレビ離れと言われて久しいですが、ここでも多様性が感じられました。テレビの場合は、受動的に限られた番組の中で視聴することがほとんどでしょう。一方で動画配信サービスは、自分好みをディグって(深掘り)他の人が見ていないような動画にハマっていくことが多々あるようです。

ここまで、動画配信サービスが若年層から高い支持を集めており人気であること、また利用者数や市場規模は今後も拡大傾向にあることなどを解説してきました。

動画配信は手軽な娯楽として人気を集めているサービスではありますが、一方で無数にコンテンツが広がっており、配信サービスも多数存在します。動画ビジネスはチャンスがあるのと同時に、ユーザーの好みを捉えられないサービスは淘汰されるでしょう。みんなに選ばれるサービスではなく、一部の人に如何に好んでもらえるかが重要になってくるかもしれません。

以上、大学生の動画配信サービスの利用実態の調査について解説しました。ガクセイ協賛は、大学生の意識調査などを全国800大学の学生にアンケートを行なっております。商品やサービスのアンケート、就活やバイトに関する意識調査など、大学生へのアンケート調査をご希望の方はご相談ください。

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